2009.12.20 (Sun)
かき氷
ふと思い出した

珍しく酔っ払った父親が 母親に言っていたこと
昨日、夢見たんだよ、夢っていうか、ただ単に、思い出したんだな。
ずっと昔 4人で伊豆に行ったとき、
夜 浜辺を散歩したんだよな。
そこで、夜店をやってて、よう子がかき氷食べたいなぁって言って、
じゃあ食べようか、って近付いたら、一つ500円だったんだ。
2つ買って半分ずつしても1000円だろ?
それは、やっぱり、買えないわけだよ、うち苦しかったしな、
今はこんな家に住んでるけどな。
ひとつ500円のは買えなかったんだよ、
それであきらめて宿までとぼとぼ帰ったんだ、帰り道、わびしかったろうな。
それで昨日それ思い出して、すごく思うわけ
ああ あん時買ってやりゃあ良かったなって
子供たちもさ、だだこねたりしないわけ、
黙って我慢してさ、でも、すごく、食べたかったろうな、帰り道。
買ってやれば良かったよ、本当に
ああ買ってやりゃあ良かった」

珍しく酔っ払った父親が 母親に言っていたこと
昨日、夢見たんだよ、夢っていうか、ただ単に、思い出したんだな。
ずっと昔 4人で伊豆に行ったとき、
夜 浜辺を散歩したんだよな。
そこで、夜店をやってて、よう子がかき氷食べたいなぁって言って、
じゃあ食べようか、って近付いたら、一つ500円だったんだ。
2つ買って半分ずつしても1000円だろ?
それは、やっぱり、買えないわけだよ、うち苦しかったしな、
今はこんな家に住んでるけどな。
ひとつ500円のは買えなかったんだよ、
それであきらめて宿までとぼとぼ帰ったんだ、帰り道、わびしかったろうな。
それで昨日それ思い出して、すごく思うわけ
ああ あん時買ってやりゃあ良かったなって
子供たちもさ、だだこねたりしないわけ、
黙って我慢してさ、でも、すごく、食べたかったろうな、帰り道。
買ってやれば良かったよ、本当に
ああ買ってやりゃあ良かった」
2009.09.15 (Tue)
イージー・ライダーと父
イージー・ライダー を観た。
エンドロールを呆然と見つめていたら、父が
「あっ終わっちゃった ラストだけ見たかったのに〜」
と、フラフラやって来て、まだ何も言えないわたしに、話しだした。
「明日に向かって撃て、は観た? バニシング・ポイントは?
あの時代のってさ、みんな、玉砕型なんだよね。そういう時代だったからさ。
日本だって安田講堂や羽田や毎日機動隊とぶつかって、血流したり仲間死んだり、そういう日々だった。
粋がってる、って言ったら、そうかもしれない。
そういう面もあったと思うよ、だけど、とにかく「カッコ悪い」のだけは嫌だ、って、みんな飛び出してたんだ、
途中で死んだり、結局何も変えられないかもしれないけど、そんなことどうでもよくて。
政治闘争だけじゃない、演劇でも美術でもなんでも、四方八方に一斉に飛び出してた、
横尾忠則が出て、山下洋輔が出てさ、コイツら大丈夫か?って感じだけどさ。
でもみんなぶつかり飛び出し続ければいつか突き抜けて、変わるかも知れない、その先に新しい何かが
在るかも知れないって、みんな本気で信じてたんだ。
ようするに希望らしきものだ。 今は誰もそんな事しないけどね。」
軽い感じでそこまで話すと、 「ねるぞーーい」 と言って、フラフラ階段を上がっていった。
父は自分のことをあまり話さない。
学生運動最盛期に青春を過ごして、大学も殆ど行っておらず、
警察に追われてた時期もある くらいは大体知っているが、
当時の友人との付き合いもなく昔話もしないのでよくわからない。
ただ、今日一つ分かったことがある。
「父はイージー・ライダーの時代に18だった」 という事だ。
エンドロールを呆然と見つめていたら、父が
「あっ終わっちゃった ラストだけ見たかったのに〜」
と、フラフラやって来て、まだ何も言えないわたしに、話しだした。
「明日に向かって撃て、は観た? バニシング・ポイントは?
あの時代のってさ、みんな、玉砕型なんだよね。そういう時代だったからさ。
日本だって安田講堂や羽田や毎日機動隊とぶつかって、血流したり仲間死んだり、そういう日々だった。
粋がってる、って言ったら、そうかもしれない。
そういう面もあったと思うよ、だけど、とにかく「カッコ悪い」のだけは嫌だ、って、みんな飛び出してたんだ、
途中で死んだり、結局何も変えられないかもしれないけど、そんなことどうでもよくて。
政治闘争だけじゃない、演劇でも美術でもなんでも、四方八方に一斉に飛び出してた、
横尾忠則が出て、山下洋輔が出てさ、コイツら大丈夫か?って感じだけどさ。
でもみんなぶつかり飛び出し続ければいつか突き抜けて、変わるかも知れない、その先に新しい何かが
在るかも知れないって、みんな本気で信じてたんだ。
ようするに希望らしきものだ。 今は誰もそんな事しないけどね。」
軽い感じでそこまで話すと、 「ねるぞーーい」 と言って、フラフラ階段を上がっていった。
父は自分のことをあまり話さない。
学生運動最盛期に青春を過ごして、大学も殆ど行っておらず、
警察に追われてた時期もある くらいは大体知っているが、
当時の友人との付き合いもなく昔話もしないのでよくわからない。
ただ、今日一つ分かったことがある。
「父はイージー・ライダーの時代に18だった」 という事だ。






